京都市 深草墓園 花だより
<花だよりについて>
深草墓園管理事務所では、京都にゆかりのある方々が眠る墓園内で、京都の自然や歴史・文化にゆかりのある花々をふやしております。
不定期とはなりますが、墓園に来られない皆様にも、これらの花の情報をお届けします。
>3月の花だより{カワヅザクラ(河津桜)}
>8月の花だより{オミナエシ(女郎花)}
薬用、盆花にもされる秋の七草 キキョウ(桔梗)/(キキョウ科 多年草)
更 新 | 2021年7月15日 |
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特 徴 |
◆キキョウは、6月~9月に鐘が開いたような形の青~紫の花を咲かせます。 ◆古代から身近にあった花で、万葉集では「あさがお」の名で秋の七草の一つに詠まれました。 ◆乾燥させた根はセキ止めなどに効く生薬となり、現代でも多くの漢方薬に調合されます。また、山菜(食用)、盆花としても親しまれ、明智光秀の家紋などのモチーフにもなりました。 ◆野生のキキョウは減っており、京都府レッドデータブック(2015)では絶滅寸前種です。 ◆長い年月栽培される中で小型化、品種改良され、特に、江戸期には、さまざまな花の色、形が生まれました。(ここに植えられているキキョウは、園芸品種です。) |
咲いている場所 | 納骨堂に向かう中央園路の最初の階段を上がって、右に曲がりすぐの「和の花」スポット (集会室棟の東側) |
「忘れ草」として親しまれたノカンゾウ (野萱草)/(ススキノキ科 多年草)
更 新 | 2021年7月28日 |
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特 徴 |
◆ノカンゾウは、7~8月にユリに似た大きな一重の花を咲かせます。ヘメロカリスの仲間です。よく似た近縁種のヤブカンゾウは八重咲きで、古くに大陸から人々とともに渡来したと考えられています。 ◆若芽やつぼみが山菜として食べられ、つぼみ、根、葉は薬用にされました。 ◆植えたり、種子を身につけていると、日々の憂(う)さ、人恋しさを忘れられると信じられ、「忘れ草」の名で親しまれました。 忘れ草 種とらましを 逢ふことの いとかくかたき ものと知りせば 『古今和歌集』 よみ人知らず ~あの人となかなか会えないと知っていたなら、忘れ草の種をとっておいたのに~ ◆野生のノカンゾウは、京都府レッドデータブック(2015)では絶滅危惧種です。 (ここに植えられているのは栽培品種です。) |
咲いている場所 | 納骨堂に向かう中央園路の最初の階段を上がって、右に曲がりすぐの「和の花」スポット (集会室棟の東側) |
京都市深草墓園管理事務所
みんなの花を大切にしましょう
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